「偏見ない社会」へ熱演 子どもたち 稽古に励む 来月14日、初の八重山公演

涙を流しながら「光の扉を開け」を熱演する子どもたち=26日午後、市健康福祉センター
涙を流しながら「光の扉を開け」を熱演する子どもたち=26日午後、市健康福祉センター

 エイズやハンセン病に対する差別、偏見をなくそうと、NPO法人HIV人権ネットワーク沖縄(比嘉正央理事長)が9月14日、演劇「光の扉を開け」を石垣市民会館大ホールで開催する。公募で集まった地元の子どもたちが出演し、感動あり、笑いありの舞台を繰り広げる。26日には保護者を招いての初の通し稽古が市健康福祉センターで行われ、保護者からは「感動した」などという声が上がった。

 

 「光の扉を開け」は2004年に初演され、県外公演も行われたことがあるが、八重山公演は初めて。主演をはじめ出演者のほとんどは地元の小、中学生が務める。地元の障害者も出演者として加わっている。7月から稽古が始まり、沖縄本島から来島した指導員が演技指導に当たっている。


 HIVに感染し、心閉ざした女子高生が、ハンセン病回復者との出会いで、心の扉を開いていく物語。「恐ろしいのは病気ではなく、社会の差別と偏見」などといったメッセージが発信される。演出には八重山の伝統芸能も取り入れられている。


 この日の通し稽古では、冒頭の場面からフィナーレの大合唱まで、息を呑むような子どもたちの熱演に、涙をぬぐう保護者の姿もあった。出演者リーダーの新本当尚君(石垣第二中3年)は「劇を通じて、差別や偏見を社会からなくしたい」、喜友名美波さん(同)は「見る人に愛情を伝えたい。重い病気を持っていても、一歩一歩進んでいけることを知ってほしい」と意気込んだ。


 演劇指導を担当するNPOの神崎英敏理事は「先島の子どもたちが、2ヵ月の短い期間で、エイズやハンセン病の人たちとともに生きることを学び、成長していく姿を見てほしい」と期待した。


 八重山公演は9月14日午後6時半開演。NPOと県、沖縄愛楽園自治会、市などとの共催。入場料は大人千円、小中高生500円。同16日には宮古公演もあり、同様に宮古の子どもたちが出演する。問い合わせはNPO法人HIV人権ネットワーク沖縄℡090―3797―8831(知念)。