波照間島でムシャーマ 島は祭り一色 参加者、見物人で人口3倍に

ミチサネで最初に会場入りした西のミルクら。祭りの開幕を告げた=波照間島
ミチサネで最初に会場入りした西のミルクら。祭りの開幕を告げた=波照間島

 日本最南端の有人島、波照間島=竹富町=最大の伝統行事「ムシャーマ」が旧盆中日の31日、島内で営まれた。住民と島出身者が集い、さまざまな演目を繰り広げ、豊作と豊漁を祈願した。祖先供養もともに行われ、感謝と伝統を守り子孫に伝えていく「思い」を新たにした。

 

 島の人口は現在540人。この日は観光客らも詰め掛け、人出はほぼ3倍に。島は祭り一色となった。この日午前9時、西と東、前―の3集落から、それぞれミチサネ(仮装行列)が出発。ドラの音を合図に、ブーバタ(大旗)を掲げ、ミルク(弥勒)、子どもたち、芸能集団が続いて歩き、祭りの開幕を告げた。


 祭り会場となる公民館構内に、西のミチサネが最初に到着。東と前の行列が続いた。先頭の大旗やミルクはそれぞれの集落に個性があり三者三様。地域性を見せ、観光客らを魅了した。


 ミチサネ後は、公民館構内で、伝統の棒術と太鼓の演武。3集落がそれぞれ勇壮な技と演奏を競い、観客から大きな拍手を贈られた。午前の部のフィナーレはニンブチャー(念仏踊り)。新川登・公民館長を中心に車座を作り、ごちそうを供え、その車座を3集落の棒と太鼓集団が周回しながら「親ぬ御恩」を歌い踊った。


 午後からは公民館構内の舞台で奉納芸能。3集落ごとに狂言や郷土芸能、獅子舞―を奉納、場内を盛り上げた。舞台終了後は、再びミチサネの隊列を組み、各集落にゆっくりと戻り、余韻を漂わせながら島最大の祭りを終えた。
 祭り中、会場のあちらこちらで旧交を温める会話が聞かれ、島の強い絆を改めて確認している様子だった。