離島の離島に住んでいると…

 離島の離島に住んでいると、何かと物入りだ。ほんの少しの物価の値上がりも台所を直撃する。消費増税ともなれば、なおさらだ◆ところが、日銀の白川総裁が先月「消費増税は経済に良い影響がある」と発言した。庶民からすると「消費増税に政治生命をかける」と叫ぶ野田首相ともども、とても尋常な感覚とは思えない◆古今東西、増税が経済に好影響を及ぼした事例などないことは、誰だって知っている。日本の金融や政治のトップがこの有様では、不況はいつまで続くことか◆尖閣諸島、竹島、北方領土の問題が今になって続発しているのは、国力の衰退と無関係ではない。「尖閣諸島は安保の適用範囲内」と断言していた米国も、発言がぶれ始めた。中韓露は、混迷する日本の現状を見て、今こそ好機と隙を突いているのだ。「弱い国」と見れば周辺諸国が一斉に襲いかかるのは、歴史にいやというほど実例がある。「平和国家」日本といえども、残念ながら例外扱いしてもらえなかったわけである◆尖閣諸島を守るためにも、一日も早く経済を回復軌道に乗せ、未来に希望を持てる国を再構築しなくてはならない。政治には大胆な発想と実行力が求められる。戦後70年近く、今ほど政治家の力量が試される時はないだろう。