竹富町長選では過去、1期目の現職が…

 竹富町長選では過去、1期目の現職が3回連続して敗退。現職には「二期目の鬼門」が立ちふさがるというジンクスがあったが、川満栄長氏が見事に突破した◆過去3人の町長が「石垣市民」だったのに対し、川満氏は町議として西表島で長く活動した経歴を持つ「町民」だ。川満氏なら同じ釜のめしを食った仲間であり、町民の気持ちが分かる、という期待感があるのだろう◆西表島の町民を中心に、役場移転の必要性が叫ばれて久しい。現在、町民にとって町長や町職員は、海の向こうにいて隔絶した存在だ。仕事帰りに町民と膝を交えて、酒を酌み交わしながら語り合うこともできない。役場が自分の町に存在しないという不安感は、当の町民になってみないと分からないはずだ◆インターネットが普及した時代、役場が町内にある必要なんてない、と批判するのは簡単だが、それは市民目線の物言い。町民に対して失礼だ。そうではない。役場は自分たちの行政区域にあったほうがいいに決まっている。現状では西表島に役場移転しても、西表島にしかメリットがないのが問題なのだ◆西表島だけでなく、全町民にとってメリットがある役場移転は、果たして実現可能か。2期目の川満町政が知恵を絞るべきテーマだろう。