キロ2500円の高値 「尖閣」アカマチ東京へ

尖閣諸島周辺で釣れたアカマチなどの箱に「尖閣」商標シールを貼る高江洲社長=10日午前、八重山漁協
尖閣諸島周辺で釣れたアカマチなどの箱に「尖閣」商標シールを貼る高江洲社長=10日午前、八重山漁協

 株式会社尖閣(石垣市真栄里)の高江洲正一社長(45)は10日、八重山漁協のセリに仲買人として参加し、尖閣諸島(石垣市登野城)周辺で釣れたアカマチをキロ当たり2500円の高値で競り落とした。同社はこの日、「尖閣」の商標シールを外箱に貼り、アカマチなどを東京の築地市場に初出荷した。高江洲社長は、今後も尖閣諸島周辺で釣れた魚類を高値で購買する意向を示し「漁業者には、どんどん尖閣周辺で漁をしてほしい」と呼び掛けた。


 アカマチは現在、キロ当たり1000円前後で取り引きされており、2500円は破格。同社の依頼を受けた漁業者などが前日までに尖閣諸島周辺で約20本を釣り上げ、セリに出した。同社のセリ参入は、漁業者に対し、尖閣諸島周辺での漁業活動を促すデモンストレーションの意味合いもある。


 セリのあと、高江洲社長は「尖閣諸島は石垣市の行政区域なので、石垣市周辺で捕れた魚は、尖閣ブランドで売り出せるようにして、東京や大阪に販路を拡大したい。高く売れれば漁業者も喜んでくれる」と意気込んだ。「尖閣」の商標シールを活用することで、築地市場では高値取り引きが期待できるという。


 同社は今年6月、「尖閣」の商標権を取得した。八重山漁協も商標権を主張しており、特許庁に異議申し立てを行っている。同社が「尖閣」の商標シールを活用した販売活動を開始したことについて「異議申し立ての判断を見守る」として当面、静観の構えだ。