無人野菜販売が人気 共同作業所「ハピル」 「安くておいしい」と評判

手作りした販売台の前で、おいしい野菜をアピールする利用者ら=共同作業所「ハピル」前、大川
手作りした販売台の前で、おいしい野菜をアピールする利用者ら=共同作業所「ハピル」前、大川

 障がい者の就労を支援する共同作業所「ハピル(宮良美枝子所長)」=大川=の野菜無人販売が人気だ。30代から70代まで、8人の利用者らがていねいに育てた旬の野菜は「安くておいしい」と、常連客もいるほど。


 無人販売は4、5年ほど前から作業所の前で始めた。販売台は高さ1㍍70㌢余り、横1㍍ほどで、利用者が手作り。販売台に、さまざまな障がいを持つ利用者が、ていねいに育てた「旬のもの」を並べている。現在、トウガンが80円から600円まで、ナスは1袋100円―と格安で販売。県立八重山病院の裏手にある販売台に、朝からドライバーが車を止め、野菜を買い求める姿が見られている。


 支援員の中島夏子さん(41)は「お客さんから『安くておいしい』と評判。不定期で市役所などでも販売していて、人気を集めている」と話す。700平方㍍ほどの畑に、土地を無毒化する活性剤を使っているのが「おいしさの秘密」と言う。農業指導員の平安山良和さん(53)はハピルに入って8年目。「思うように行かないことが多いが、時々レクに出掛けたり、休憩時間には皆とユンタクでき楽しい」と日に焼けた顔をほころばせる。


 利用者の玉津泰宏さん(60)は「病院に通いながら、ここ(ハピル)で働いている。暑い時には、私のために、仲間が日陰をつくってくれる。一緒にいるだけで心が安らぐ」と農作業を満喫している様子だった。