尖閣諸島の国有化に中国が激しく反発…

 尖閣諸島の国有化に中国が激しく反発しているが、それは恐らくポーズだろう。国有化への「対抗措置」と称し、尖閣諸島の強奪に向けた動きを本格化させる口実ができた、とほくそ笑んでいるはずだ。国有化を待っていたかのように、海洋監視船を続々と領海侵入させた行為が、中国の本心を物語る◆尖閣を都が購入しようが、国有化しようが、避難港を整備しようがすまいが、中国は必ず尖閣を取りに来る。軍事的な意味でも、八重山が中国の標的となってしまったことは、もはや動かし難い現実だ◆悲惨な戦争マラリアを体験した八重山の住民は、誰もが骨の髄まで平和主義者だろう。しかし中国の論理では「尖閣諸島を守ろう」と叫ぶ日本人は、誰であろうと軍国主義者である◆日本最南端から世界へ恒久平和を発信し続けてきたはずの八重山が、なぜこんな争いに巻き込まれるのか。答えは簡単だ。相手が中国だからだ◆旧ソ連の反体制派物理学者、アンドレイ・サハロフ博士は「自国民の権利を尊重しない国は、隣国の権利も尊重しない」と述べたという。八重山が発信する平和への願いは、民主国家には届いても、独裁国家には届かない。中国で現在の政治体制が続く限り、八重山の住民は、枕を高くして眠れない。