夫婦そろって新100歳 呉屋加真、トシさん祝福 支えあう朗らかな日々 敬老の日

子や孫に囲まれ、新百歳を迎えた呉屋トシさん(前列左から2人目)、加真さん(同4人目)夫妻=17日午前、石垣市新川の自宅
子や孫に囲まれ、新百歳を迎えた呉屋トシさん(前列左から2人目)、加真さん(同4人目)夫妻=17日午前、石垣市新川の自宅

 敬老の日の15日、各地で高齢者の長寿と健康を祝う催しが行われた。石垣市では、呉屋加真さん(100)、トシさん(101)=新川=夫婦がそろって新百歳を迎え、中山義隆市長から頌状と記念品の贈呈を受けた。2人とも耳はやや遠くなったが健康。「(毎日が)楽しい」(トシさん)と朗らかな表情を見せ、周囲は「夫婦が支えあって生きているのがうらやましい」と夫婦愛をうらやむ。

 

 2人は沖縄本島出身で、出稼ぎ先の南洋テニアン島で出会い、加真さん27歳、トシさん28歳のとき結婚した。沖縄本島に戻ったあと、トシさんが45歳のとき石垣島へ移住し、夫婦で農業に従事。サトウキビ作では石垣島製糖から表彰を受けるほどの篤農家だった。


 5男3女に恵まれ、戦争で2男を亡くしたものの、現在は孫13人、ひ孫14人がいる。自宅で穏やかな毎日を過ごすトシさんは、長寿の秘訣を「野菜を食べること」と話す。自宅に写真が飾られている母、牧志カマドさんも108歳まで長生きした。「親が長生きだった。遺伝だと思う」と感謝する。

 

 電動の車いすで散歩するのが趣味だという加真さんは「(夫婦で百歳を迎えることができ)うれしい」とトシさんに寄り添う。中山市長から頌状を受け取り、記念撮影すると、2人でピースサインするサービス精神を見せるなど、常に他人への気遣いを忘れない。


 次男の和広さん(65)は「しょっちゅう口げんかしているが、仲がいい。おじいちゃんは短気。おばあちゃんは姉さん女房でしっかり者。支えあって生きているのがうらやましい」と2人を見守った。2人から「あやかりの杯」を受けた中山市長は「じいちゃん、ばあちゃんから元気をもらった」と笑顔で話した。石垣市では今年度、15人が新百歳を迎えた。