「市長は大局見てない」 野党、避難港要請を批判 〝一触即発〟の事態憂慮 市議会一般質問

 石垣市議会(伊良皆高信議長)9月定例会は18日から一般質問の日程に入り、初日は長浜信夫、砥板芳行、平良秀之、仲間均の4氏が登壇した。中山義隆市長が尖閣諸島で避難港などの施設整備を求めていることをめぐり、野党の長浜氏は「大局を見ていない」などと述べ、日中関係を考慮しない言動の危うさを批判。これに与党の砥板氏は「政治的な思惑で市長を批判している」と反論し、与野党対立の構図が浮き彫りになった。

 

 長浜氏は、一般質問冒頭の「所感」で尖閣諸島をめぐる日中対立について「平和的解決を目指すべきだ。両国が感情的になり強硬手段で対抗すれば、一色触発の事態に陥る」と指摘。中国の猛反発が予想される中、政府に施設整備を要請する意向を示している中山市長について「『木を見て森を見ず』の政治姿勢。国際情勢を読み取れず、偏狭で洞察力が欠如している」と苦言を呈した。尖閣諸島問題がエスカレートした場合、中国や台湾との観光交流が大きな被害を受け「観光産業に暗雲が立ち込め、取り返しのつかない危機になる」と危惧した。

 

 砥板氏は、中国で反日デモが過激化していることを挙げ「中国の略奪行為、暴動を批判せず、漁業者が安心して操業するために施設整備を求めている市長を批判することは、余りにも政治的な思惑だ。市議会は漁業者の支援のために行動していく。施設整備を改めて強く政府に要請しないといけない」と強調した。


 25日の最終本会議では、砥板氏が尖閣諸島での施設整備を求める要請決議、意見書を提案する予定。中山市長は「尖閣諸島周辺で漁民が安心安全に漁ができるようにすることが、実効支配を高めることになる。これからもしっかりと整備するよう要望したい」と述べ、政府に施設整備を要請する考えを重ねて示した。