給与の一部、県に自主返納 漢那氏、補助金問題陳謝 新庁舎用地「慎重に検討」 市議会一般質問

 石垣市議会(伊良皆高信議長)9月定例会は20日、一般質問3日目の日程に入り、箕底用一、前津究、我喜屋隆次の3氏が登壇した。県の識名トンネル建設工事(2006~08年度)をめぐる補助金不正受給問題で、08年度当時の土木建築部長だった漢那政弘副市長は「県民、市民にご心配とご迷惑をおかけしたことに誠に申し訳なく思う」と陳謝。当時の給与の10%を3ヵ月分、県に自主返納したことを明らかにした。津波対策の観点から、現空港跡地に市役所を移転するよう求める声があることについて、中山義隆市長は「慎重に検討したい」と述べ、見解を明示することは避けた。

 

 識名トンネル問題は前津氏が取り上げ「与党だけに釈明しているが、一番先に市民に対して説明責任を果たすべきだ」と漢那副市長を追及。漢那副市長は「不適切な契約という指摘を受け、国庫補助の返還命令を受けた。県民、市民にご心配とご迷惑をおかけしたことに誠に申し訳なく思う。原因究明、再発防止について私にできることは協力したい」と陳謝。


 貯金から当時の給与の10%を3ヵ月分、県に自主返納したと報告したが、金額については「他の自主返納の人とのかかわりがあるので控える」と述べた。前津氏は同問題を「大きな爆弾だ」と指摘。「任命責任者として進退をどう考えるか。ナンバー2として職員の指導、教育ができるのか」と中山市長にただした。


 中山市長は「県は被疑者不詳で告発されている。県議会でも百条委員会が開催されている。(現時点では)実際にどのような契約が行われ、どこが問題で、誰に違法性があったかも明確ではない。現時点で進退をどうこうすることは考えていない。副市長の職責をしっかりとまっとうしてほしい」と、漢那氏を続投させる方針を改めて示した。


 防災対策は我喜屋氏が取り上げ、標高が高い現空港跡地に市役所を移転するよう求める声があることを念頭に「市役所の建て替え位置をどのように選定するのが望ましいか」とただした。中山市長は「今、庁舎内で議論している。災害に強いまちづくりをする中で、市役所の高台移転、現地での高層化など、さまざまな観点から研究を重ね、適切な方法を考えたい。慎重に検討したい」と答弁した。