実力排除の気概示せ 宮地 久子

 18日から、中国の海洋監視船16隻が尖閣諸島周辺の接続水域をうろついているという。それらの監視船が、中国が仕向ける大漁船団と合流するのではないかという話に、石垣の皆さん、特に漁業関係者の皆さんはどれほど恐ろしく、不安な毎日を送っておられることだろうと、遠く離れた大阪の地で心を痛めている。


 今年の夏、娘が学校旅行で沖縄を訪れ、空の青さや海の美しさ、沖縄の人たちのおおらかさに感動していた。自然環境の少ない都会に住んでいるからこそ、美しい天然自然の残る沖縄の島々や海が、かけがえのない財産であることが、強く感じられるのだろうと思う。


 その大切な日本の国土が、傍若無人な隣国から侵略行為を受け続けているというのに、今の民主党政権、野田佳彦首相は、中国の顔色をうかがってばかりで、たいへん腹立たしく思う。


 また、この緊迫した事態にもかかわらず、仲井真弘多沖縄県知事は、来月にも訪米して「オスプレイ配備反対」を訴えるつもりだという。いったい何を考えているのかと、あきれ果てる。


 中国からやってくる「民間漁船」は大変攻撃的であるのに、海保の巡視船は武力行使できない。中国側の攻撃がますます激化してくるのは、日本側の「弱腰」な態度に原因があることは、もはや明白だ。


 沖縄には、米軍が駐留しているからと言って、何もかもアメリカ任せにするのは、政府が沖縄を「見捨てている」のも同然だ。日本自身が自助努力の精神で、自国の領土と国民の命と平和な生活を守らなくてはならないはずだ。


 日本政府は、いい加減に武力を備えた海上自衛隊の艦船を、尖閣諸島沖の海域に派遣し、中国側が日本の領土を侵犯する行為を行えば、「実力」で排除することも辞さないという気概を、はっきりと示すべきだ。


 沖縄を守らないことは、日本人にとっての「自殺行為」である。沖縄の痛みは日本人全員の痛みである。弱腰政権に、ますます強く国の危機を訴え続ける必要があるだろう。(大阪市)