国際的センス養え 惠 隆之介

 私はかつて台湾を旅したとき、現地タクシーの運転手が、「日本の方ですか」とたどたどしい日本語で尋ねられたので、「そうだ」と答えたら、「料金は頂けません、私は満州族の子孫です、日本に感謝しています、せめてもの感謝の気持ちです」と言われてはっとしたことがあります。


 満州(現在の中国東北部)は、ロシアが南下して占領状態にあったものを、日露戦争(1905年)で我が国が10万の犠牲を払って解放したところでありました。国際条約で我国の駐兵権、旅順・大連の租借権、南満州鉄道使用権は認められておりました(条約期限2005年)。


 なにより満州経営は成功し、北支からの移住も年々倍加して行ったのです、ところが中国(漢民族)は国際条約を蹂躙し満州への兵力投入を拡大し、欧米資本をバックに満州鉄道に平行する鉄道まで建設して行ったのです。


 帝国陸軍はそこで満州族と計って満州国の建設と、シナ勢力の排除に着手したのです、当時、国際社会はこれを一応は批判したものの、ソ連の拡大を防止する手段として暗黙の了解を与えておりました。満州(正確な地名を忘れたのですが)総領事を勤めていた吉田茂も当時、「軍事力の行使なくして解決手段なし」と発言したぐらいです。


 9月17日、英字新聞「International Herald Tribune」に、1968年、中国・文化大革命で反革命分子として処刑される満州族らしい方々の写真が掲載されております。「百回嘘を繰り返せば真実になる」。中国人の特技です。我方も国際社会に向かって発言力を強めるべきですが、日本マスコミは視野狭窄、超理想主義(お花畑)です。


 日本語の新聞、放送だけを見聞きしていては、国際的センスや発言力は養えないと思われます。(本紙論説委員長)