地域挙げ古式ゆかしく 豊穣と息災祈る節祭 海岸で「アンガー行列」 西表

祖納独特のアンガー行列=6日午前、前泊海岸
祖納独特のアンガー行列=6日午前、前泊海岸

 竹富町西表島の祖納と干立で、国指定の重要無形民俗文化財である「節祭(シチ)」のユークイ行事が6日、地域をあげて古式ゆかしく行われた。ミリク行列や婦人アンガー、舟漕ぎなど奉納芸能が繰り広げられた。節祭は農作業上の年が変わる正月儀礼の祭りで、五穀豊穣と地域住民の無病息災を祈る。

 

 干立公民館(石垣長健館長)では、午前9時半から干立御嶽に面した前の浜で、芸人全員によるヤフヌティ(かいの手)が行われ、祭りが始まった。


 船漕ぎの後、干立御嶽の境内で狂言やアンガーたちによる巻踊り、棒などの奉納芸能が披露された。ミルク行列には干立節祭の名物であるオホホが登場し、行列に乱入。奇声をあげながら、ユニークな動きで会場を沸かせた。


 また祖納公民館(那根操館長)は、午前10時前に前泊海岸で船頭と舟子22人による舟浮かべの儀式で始まり、一番旗を先頭にヤフヌティ、二番旗とミルク行列が入場。三番旗で祖納節祭独特の黒い布で全身を覆った2人の女性を先頭にしたアンガー行列が続いた。


 ユークイの儀式は、舟子たちが紅白2隻のサバニに乗って沖の小島・丸間盆山(まるまぼんさん)を回る、力強い舟漕ぎを繰り広げた。このほかにも船浮で節祭が行われた。