「天の川ネット」結成 VERA観測所の地元 10周年記念式典も

「天の川ネット」での交流を確認し、握手する(左から)小沢昌記奥州市長、向原翼薩摩川内市副市長、林台長、森下一男小笠原村長、中山義隆石垣市長
「天の川ネット」での交流を確認し、握手する(左から)小沢昌記奥州市長、向原翼薩摩川内市副市長、林台長、森下一男小笠原村長、中山義隆石垣市長

 国立天文台(林正彦台長)は5日、VERA(ベラ)プロジェクトの本格的な観測開始10周年記念式典を水沢VLBI観測所(川口則幸所長)の本部のある岩手県奥州市の文化会館(Zホール)で開催した。林台長が石垣市やNPO法人八重山星の会など、観測運用に協力した団体に感謝状を贈呈した。

 

 海部宣男国際天文学連合会長や文科省、日韓の研究者、VERA観測局のある自治体関係者など160人が参加した。林台長が銀河系のダークマターの研究成果などで、VERAが世界的にも注目されていることを紹介。


 これまで協力してきた各観測局の地元に感謝の意を表した。川口所長はVERAの建設から10年の歩みを振り返り、海部会長からは、10年で大きな成果を上げていることへの祝辞と、銀河系の立体地図作成への今後の期待が述べられた。


 本間希樹准教授は10年間の研究成果について説明した。式典に引き続き、VERA観測局の所在地の首長による「天の川サミット」が開催された。中山義隆石垣市長、小沢昌記奥州市長、向原翼薩摩川内副市長、森下一男小笠原村長が出席。各地の特色を映像を使って紹介し、VERA10周年を機会に、4地域が相互に交流していく「天の川ネット」の結成を確認。地元の高校生が宣言文を読み上げたあと、林国立天文台長と共に5人で握手を交わした。


 6日は、記念講演会が観測所内の奥州宇宙遊学館で開催され、110名の参加者を前に、8月に国際天文学連合会長に就任したばかりの海部元台長が講演。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や詩に触れながら、星の一生や宇宙の生命、第二の地球探しなどについて説明した。