観光立市宣言をし、観光誘客活動に取り組む石垣市だが…

 観光立市宣言をし、観光誘客活動に取り組む石垣市だが、海岸線のゴミを見ると市民の観光に対する認識の希薄さがうかがえる。9月に本紙読者から不法投棄の訴えがあり、伊原間海岸へ足を運んだ。一見、美しい海岸だが防潮林に隠すようにタンスやベッドが捨てられていた◆美しい海と温かい人情、文化に触れるために、石垣島を訪れる観光客は島の実情を知るとがっかりするだろう。不法投棄は、環境ばかりか人情の問題でもある。自分に都合がよければ他のことには目をつむるモラルの低い市民が存在する◆台風一過の海岸で目立つ漂着ゴミも島の外から流れて来たものばかりではないだろう。島民が海に捨てたゴミが自分たちの島に帰ってくるものも多くあるように思える◆市に撤去を要請しても、広い海岸線をカバーできる人員を配置するのは難しく、「海岸線の管理は県の管轄」と積極的な関与に尻込みするばかり。対応策の看板設置は美しい海岸に、かえって似つかわしくない◆不法投棄問題は市の屋台骨を支える観光に大きなダメージを与えかねず、「自分さえ良ければ」の考えは、最終的に自分たちの生活に跳ね返ってくる。島民のほとんどは、観光産業に影響を受ける経済構造の下に生活しており、島民の人情が経済をも左右するかもしれない。