「患者同士支え合おう」 がん患者に初の出張講座

「患者同士で支え合っていこう」と呼び掛ける栗山医師=石垣市健康福祉センター
「患者同士で支え合っていこう」と呼び掛ける栗山医師=石垣市健康福祉センター

 がん患者とその家族を対象にした初めての出張講座と相談会が13日、石垣市健康福祉センターであり、受講生10人が、がんについて学習、交流を深めた。NP0マインドケアおきなわ主催。

 

 講座は「支え合う力」を演題に、琉大医学部がんセンターホスピス医・栗山登至さんが講話。栗山さんは、ホスピス医師とは、終末期の担当医ではなく、痛みの緩和治療が専門と自己紹介。体の痛みだけではなく心の痛みの解消も重要だと説明。


 さらに「がんの告知を受けると、多くの患者は落ち込み、一部はうつ病まで発症させてしまう。自分や周囲に怒りをぶつける患者もいる」と告知を受け止める難しさを語った。


 その上で、患者同士で支え合う「ピアサポート」の活動を紹介。がん患者の話を「傾聴」し、共感して寄り添う姿勢が病の不安を和らげると強調した。


 栗山さんは「日本人の2人に1人はがんにかかる時代。厚労省もピアサポートに力を入れ始めている。患者同士の支え合う力で、(がんを巡る)さまざまな問題を考え、解決策を考えていこう」と呼び掛けた。講座後、相談会もあり、栗山さんを囲んでがん患者らが意見交換し、日ごろの思いを語り合った。


 参加した新垣憲男さん(75)=八重山がん患者支援ゆんたく会会長=は「私は胃から肺がん、脳腫瘍、うつまでかかって克服してきた。経験を多くの人に伝えたい。患者同士で語り合うのは、大きな癒しになる」と話す。


 マインドケアおきなわは今後月1回、がん患者らを対象に、市健康福祉センターで出張講座と相談会を開催する。問い合わせは098(927)2953事務局まで。八重山がん患者支援ゆんたく会の入会申し込みは電話83・2525同事務局まで。