八重山漁協が「尖閣マグロ」を商標登録…

 八重山漁協が「尖閣マグロ」を商標登録した。登録費用は石垣市が助成している。先に「尖閣」を商標登録した業者も漁協のセリに参入し、市内では、2つの尖閣ブランドが生まれることになった◆「尖閣マグロ」商標は、対象魚がマグロに限定される。一方、「尖閣」商標はマグロ、アカマチ、アカジン、マクブなど豊富な魚種が扱え、より多くの漁業者にブランドを利用するチャンスがある。いずれにせよ、漁業者の所得向上を実現する方向で活用してほしい◆商標の登録で後手に回った感のある漁協は、マグロに特化することで差別化を図っている。商標登録には税金が投入されているため、商標の活用には、より重い責任が伴う◆漁業を取り巻く経済状況は厳しい。燃料費をはじめとする操業経費は上昇。一方で水揚げされる魚類の価格は下降気味だ。漁業者からは「子や孫の世代の漁業は船の大型化を図り、遠方まで航海して大量の水揚げをすることでしか生き残れない」との指摘も。尖閣諸島周辺の豊かな漁場を活用する必要性は高まる一方だ◆マグロをブランド化するには、新たな販路の早期開拓と、品質を向上させる保存法が必要。尖閣問題で注目される海域だけに、従来通りの販売法だけでは便乗商法といわれかねない。