市の無料バス運行中止 ハイヤー・タクシー協  「死活問題」と抗議で

タクシー乗務員が集まり、無料シャトルバスの廃止を訴えた=17日午後、石垣市役所前
タクシー乗務員が集まり、無料シャトルバスの廃止を訴えた=17日午後、石垣市役所前

 石垣市がクルーズ船受け入れ事業として開始した石垣港―バスターミナル間の無料シャトルバスに対して17日、12社で組織する県ハイヤー・タクシー協会八重山支部(平良俊明支部長)は、無料シャトルバスの廃止・撤廃を求める抗議文を市へ提出した。また、市役所前にはタクシー乗務員約70人が集まり、抗議の声をあげた。市は今後予定していた無料シャトルバスを中止することを決めた。

 

 市観光交流推進課では、クルーズ船から下船しない乗客などを市街地へ誘導して活性化に繋げようと、無料シャトルバスの運行を15日から開始した。「市街地に訪れる観光客の多くが徒歩。タクシーは遠出する時に利用する」とし、民間タクシーとの競合はないという判断をした。


 しかし、県ハイヤー・タクシー協会八重山支部は「寝耳に水同然で、到底納得できない」と17日、八重山支部の役員が市役所へ抗議文を提出、中山義隆市長にも要請した。同日午後1時前にはタクシー乗務員約70人が市役所前に集まり、「死活問題」と無料シャトルバスの廃止を求めた。


 これに対し、中山市長は「シャトルバスについては中止することを決めた。今回は大変迷惑をおかけして申し訳ない。皆さんの収入アップにもつながる観光振興を考えたい」と話した。


 八重山支部によると、市からの無料シャトルバス運行についての話し合いはなかったため、「タクシーを軽視している」「職務怠慢」という批判もあがった。


 平良支部長は、市のシャトルバスの運行について「自分勝手な行動で、乗務員が相当怒っている。話し合いを持って実行することが必要」と指摘。「シャトルバスの中止はありがたいこと。今後も安全輸送に努めていく」とした。