中国の国営放送は日本の衛星放送でも…

 中国の国営放送は日本の衛星放送でも視聴できるので、時々チャンネルを合わせる。ニュース番組では、常に尖閣諸島問題が大きく取り上げられているが、驚くのはその論評だ◆「日本は再び、アジア侵略の野心を燃やしている。その証拠が釣魚島(尖閣の中国名)問題だ。日本は世界の平和に脅威を与えている」といった調子で、アナウンサーによる日本批判が延々と続く。報道というより、反日プロパガンダなのだ。中国の論理だと「尖閣は石垣市の行政区域」と指摘する八重山の住民は、それだけでナチ顔負けの軍国主義者となる◆まだ判断力のない若者が、こうした報道に日常的に接したらどうなるか。日本に対し、日々憎しみをたぎらせるに違いない。中国では世代が若いほど反日感情が強い、とされる理由はここにある◆日本を「敵」扱いして民衆の不満をそらすにしても、限度があろう。反日プロパガンダがエスカレートすれば、それは尖閣問題にはね返る。八重山にとっても深刻な問題だ。中国に対し、政府だけでなく住民レベルでも、何か声を上げられないだろうか◆尖閣問題は、話し合いで平和的に解決しなくてはならない。だが、それは事態を静観せよということではない。相手の非を遠慮なくただす姿勢も、また必要なのだ。