新八重山病院建設へ提言 課題解決待ったなし 検討部会発足、意見交換 広域組合

新八重山病院建設に向け、中山市長(理事長)から委員に委嘱状が手渡された=石垣市健康福祉センター
新八重山病院建設に向け、中山市長(理事長)から委員に委嘱状が手渡された=石垣市健康福祉センター

 離島の中核病院の在り方を考える県立八重山病院新築検討部会が24日、発足した。検討部会は、八重山病院の現状を調査するとともに、新八重山病院建設の適地条件、経営形態、診療、適正規模―について提言をまとめ、報告する。宮平康弘・部会長(八重山の医療を守る郡民の会会長)は「八重山病院の老朽化は待ったなしの状況。郡民が安心して暮らせ、観光客の医療ニーズにも応えられる新病院を」と、委員に活発な議論を呼び掛けた。

 

 検討部会は、八重山病院の老朽化を受け、地域の中核病院建設に向け、調査研究するため、八重山広域市町村圏事務組合が設置した。石垣市健康福祉センターであった初会合で、中山義隆市長(事務組合理事長)が、委員14人に委嘱状を交付。


 宮平部会長と副部会長に金城綾子さん(3市町婦人連合会会長)を承認した。交付後、八重山病院の現状を松本廣嗣院長が報告。松本院長は、解決すべき課題として①人材の確保②経営・財政問題③施設の老朽化④離島急患搬送―を挙げ、それぞれを具体的に説明した。


 人材の確保では、慢性的な人材不足と医師の加重負担を語り、夜間診療所の再開を要望。施設老朽化については、配管破裂など、現場写真を示した上で、現状の早急な改善と新施設の建設を訴えた。


 新病院の建設では、離島急患に対応するヘリポート建設やドクターヘリの導入、医療スタッフの確保―を課題に挙げた。


 意見交換では、委員から「新病院の建設を1日も早く」「市立の救急センター設置を」「老朽化の現状にショックを受けた」「(独法化阻止へ)県立病院としての運営を」「医師確保のシステム構築が必要」などの声が上がった。
 検討部会は今後2回、会合を開き、年内に新八重山病院の在り方について事務組合理事会(3市町長)に報告する。