来年3月に開港する新石垣空港に…

 来年3月に開港する新石垣空港に「南ぬ島石垣空港」という愛称が決まった。「アジアのゲートウェイ(玄関口)」として、世界に雄飛する拠点整備に期待が高まる◆愛称は空港だけでなく、地域のイメージにも影響を与える。空港の地元はどこも、地域おこしも兼ねてアイデアを絞っている。「たんちょう釧路空港」「コウノトリ但馬空港」「対馬やまねこ空港」といった具合だ。漫画にちなんだ「米子鬼太郎空港」、縁結びの地をアピールする「出雲縁結び空港」というネーミングもある◆そこで、わが「南ぬ島石垣空港」だが、日本最南端の空港を強調したい意図は伝わる。しかし「ぱいぬしま」という方言の意味が、島外の人に理解できるだろうか。パンフやポスターの文字を「目で読めば分かる」とはいえ、耳から耳への「クチコミ」で意味不明なのは痛い◆方言を愛称に盛り込むことは、文化を継承する意味でも大切だ。だが反面、全国に名前を覚えてもらうには、分かりやすさも必要だ。一長一短である。現在のところ、石垣市以外で愛称名に方言を採用したところはないようだ◆とはいえ、新空港が活用され、多くの人に利用される施設になれば、愛称に関係なく、おのずと知名度は高まる。愛称も大事だが、まずは実績づくりに努力、である。