白保に初の生産技術研究所 ユーグレナで商品開発  東京大学とも連携

関係者70人が集い、生産技術研究所の設立を祝った=白保
関係者70人が集い、生産技術研究所の設立を祝った=白保

 ㈱ユーグレナ(出雲充代表、本社・東京)が石垣市に初の生産技術研究所を設立、25日、開所式を行い、関係者70人に施設がお披露目された。


 研究所は、提携企業の八重山殖産㈱敷地内=白保=に建設した。床面積240平方㍍、鉄筋コンクリート製の平屋。太陽光発電システムを導入し、使用電力の5割をまかなうとともに、外壁に高反射材を利用、気温変化を抑え省エネ化も図っている。


 研究員3人を含むスタッフ4人が常駐、テレビ会議システムも備え、本社と東京大学研究所を結び、ユーグレナの生産技術や品質向上に取り組む。


 開所式で、出雲代表は「長年の夢であった石垣島に研究拠点ができた。八重山の皆さんとともに末永く、研究開発を続けていく。石垣発の技術で日本を変え、世界を救っていきたい」と期待を込めた。


 中山義隆市長と川満栄長竹富町長も姿を見せ、期待の高さをうかがわせた。
 研究所は31日から運用を開始。東京大学をはじめ、大阪府立大学、近畿大学ほか―とも連携し、ユーグレナ研究を進める。


 研究チームのリーダー鈴木健吾さん(32)は「当面は、ユーグレナ粉末の高品質化と低価格化に向けた研究を進める。ユーグレナを素材に、さまざまな商品を開発し石垣島から世界に輸出したい。将来は、エネルギーを開発し、石垣島で燃料の自給自足を実現するのが夢」と意欲を膨らませている。


 【ユーグレナ】体内の葉緑体によって光合成を行う単細胞生物(微細藻類)。和名はミドリムシ。人が必要とするほとんどの栄養素を含んでおり、栄養補助食品などが商品開発されている。太陽光と水、二酸化炭素だけで生育する上、生産効率が高いため、途上国の食糧不足解消に期待されるほか、バイオ燃料として、環境問題解決にも繋がる可能性があるとして注目されている。