尖閣「本来は日台の問題」 八重山は特産品輸出を

インタビューに答える黄天麟氏
インタビューに答える黄天麟氏

 台日文化経済協会会長で、台湾総統府の国策顧問などを歴任した黄天麟(こう・てんりん)氏(83)は31日までに、石垣市内で八重山日報社の単独インタビューに応じた。尖閣諸島問題について「本来は日本と台湾の問題だ。中国が絡んでくると難しくなる。決して中国の問題ではないという点に注意すべきだ」と指摘した。八重山と台湾の交流促進も訴えた。

 

 尖閣問題に対する台湾の態度について「台湾は漁業権に関心を持っている。蘇澳(すおう)の漁民は尖閣周辺で漁をしている」と述べ、領土要求より漁業権に対する関心が強いとの見方を示した。


 中国については「中国は、自国の軍事力、経済力が日本を凌駕(りょうが)したという自信を持っている。そうでなければ、こうまで急ピッチに緊張感が高まることはない。日本も自分の国を強くすることを考えるべきだ」と提言。


 中国は、台湾を自国の一部という考えから尖閣の領有権を主張しているが、日本としては中国と台湾を別々に考えて対応するべきだとした。八重山と台湾の関係については「経済的な往来を頻繁にしなくてはならない」と強調。


 その上で「台湾は八重山にモノを供給できる。八重山は特産品を出せばいい。問題なのは円高だ。1ドル80円ではなく、160円だったら、八重山の特産品は台湾で売れるはずだ」と為替レートの是正に期待を寄せた。


 八重山青年会議所などの団体が台湾と八重山の友好促進に尽力したことに「本当に感謝している。将来もますます経済・文化交流を深めたい」と呼び掛けた。


 台湾と中国の関係にも言及し「現在、台湾は中国と経済的に強い絆を作ってしまった。将来の台湾の政治傾向にも影響するだろう」と危惧。今後について「台湾が一つの国として立つには、経済的に自立しなくてはならない」と訴えた。