尖閣諸島の魚釣島周辺で釣りをしていた市議の仲間均さんが…

 尖閣諸島の魚釣島周辺で釣りをしていた市議の仲間均さんが、中国監視船と海保の巡視船の攻防を目撃した記事が2日付本紙に掲載されている◆海保は「危険だから場所を変えてほしい」と仲間さんに無線で伝えてきたという。日本の領土、領海内で釣りをすることが、今や「危険」という現状だ。海保の奮闘で何とか持ちこたえている日本の実効支配も、もはや「首の皮一枚」になりつつあるようだ◆拓殖大の惠隆之介客員教授によると、中国側は、尖閣の領有権をアピールするため、周辺で操業する日本漁船を積極的に拿捕(だほ)する方針だという。尖閣が中国の手に落ちれば、漁に出たまま戻って来ない漁民が続出するかも知れない◆中国は「対話による解決を望む」と言いつつ、一方では領海侵犯を重ね、実力で尖閣を強奪する構えを示す。こういう二枚舌は、第二次大戦前のナチスをほうふつとさせる◆石垣市では、自衛隊の通信訓練が始まる。軍事目的なのか、防災目的かという不毛な議論がある。自衛隊の主目的は国防であり、防災ではない。隣国は、まぎれもなく八重山に領土的野心を燃やしている。防災訓練だけで終わるほうがおかしいのだ。「防災訓練だから受け入れは問題ない」という石垣市の論理も、よく考えてみると変なのである。