携帯119システム導入 聴覚障がい者、迅速救助図る 年数回の通報訓練も

携帯119の説明する市消防担当者=市健康福祉センター
携帯119の説明する市消防担当者=市健康福祉センター

 聴覚障がい者を対象に携帯電話メールを活用した専用救急通報システム(携帯119)の導入に伴う説明会が8日夕、市健康福祉センターで開かれた。事故や急病、火災に聴覚障がい者が遭遇した場合の早急な救助活動を行うことが目的。FAXでの運用は2002年からスタートし、市消防本部によると救急利用者は1件。同部は「聴覚害者が通報者になる場合もある」と、携帯119システムの普及拡大を図り、年内までに該当者に登録させ、年内にも運用開始する方針。

 

 市によると、聴覚障がい者は市内で約40人在住。救急車を呼びたくても我慢して翌日、施設に行き、通報するのが現状という。


 メール専用救急通報システムでは、安心して生活が送れるよう、メールアドレスを市消防本部で登録し、24時間365日体制で運用。


 説明会では、市消防本部担当者は「心臓、脳梗塞など疾患の症状の恐れもあるので、我慢せずに通報してほしい」と、利用登録を促した。


 参加者には「文章が苦手」、「ちゃんと通信できるかが不安」との声が上がり、市消防本部はテストメールで確認するとともに、年数回の通報訓練、心肺蘇生法講座を実施する計画であることを明かした。


 利用者は、市障がい福祉課、地域活動支援センターむるゆ館で受付した後、手話通訳士とともに市消防本部にメールアドレスを登録していく。


 また、FAXでの専用救急システムも継続していく考えで、市によると、日常生活用具交付として購入費の一部が助成される場合もあるという。