温室効果ガス倍増も 波照間の観測成果紹介 あすステーション一般公開

シンポジウムで登壇者の発表を聞く参加者(10日午後)
シンポジウムで登壇者の発表を聞く参加者(10日午後)

 国立環境研究所が「地球環境モニタリングステーション波照間」を波照間島に設置して20周年を迎えることを記念したシンポジウム「八重山から地球環境の変動をとらえる」が10日、石垣市内のホテルで開かれた。同ステーションが取り組んでいる温室効果ガス観測で、代替フロン類が急増していることなどが報告された。12日には波照間島で施設の一般公開が行われる。

 

 発表者のうち、国立環境研究所環境計測研究センターの横内陽子フェローは、オゾン層を破壊するフロンに代わり、中国など東アジアで使用されるようになった「代替フロン類」の観測について取り上げた。


 代替フロン類は強い温室効果を持つため、地球温暖化への悪影響が懸念される。同ステーションは2001年から3年間かけて観測設備を整備し、04年から観測を開始。10年までの7年間で、代替フロン類の観測量が種類によっては倍増したと報告した。


 横内フェローは「波照間島には代替フロンを排出する工場などがないため、観測場所としては非常に適している」と話している。


 国立環境研究所地球環境研究センターの向井人史副センター長、遠嶋康徳主席研究官、同研究所生物・生態系環境研究センターの山野博哉主任研究員は、高濃度の二酸化炭素やメタンによる空気汚染の観測やサンゴの研究などについて発表した。石垣島地方気象台の中川慎治台長も登壇し、八重山地方の気候変動を紹介した。


 12日の同ステーション一般公開は午後1時から10時まで。一般参加者に温室効果ガスなどの観測現場を見てもらう。波照間公民館でも午後1時から8時まで、ポスターなどの展示がある。