〝見切り発車〟に事業者反発 「学童保育否定している」 預かり保育拡大で対応協議

市の預かり保育拡大を受けて対応を協議する市学童保育連絡協議会の小底会長(右から2番目)ら=10日午後、大浜信泉記念館
市の預かり保育拡大を受けて対応を協議する市学童保育連絡協議会の小底会長(右から2番目)ら=10日午後、大浜信泉記念館

 石垣市が、幼稚園の預かり保育を新たに4園拡大することを受け、「民業圧迫」と反発している市学童保育連絡協議会(小底弘子会長)は10日、大浜信泉記念館で会合を開いた。参加者からは「われわれの存在を否定している」などと怒りの声が相次いだ。小底会長らは12日記者会見し、協議会の立場を説明する。

 

 会合には学童保育の代表者ら6人が参加。市教委が事業者と十分に調整しないまま預かり保育の拡大に踏み切ったことについて「今まで行政が預かり保育をやってこなかったから、われわれがやってきた。市はわれわれを愚弄しているとしてか思えない」と指摘する声が上がった。


 中山義隆市長は市長選で、全幼稚園に預かり保育を拡大する公約を掲げた。参加者は「実情を検証せずに、公約だからやる、というのは人気取りだ」と批判した。


 参加者によると、預かり保育の拡大には幼稚園でも反対する声があるという。参加者の1人は「先生からは『(預かり保育が実施されると)現場は大変だ。反対して、つぶしてほしい』という声をいっぱい聞いている」と話した。


 同協議会は8月、預かり保育の拡大は学童保育などと話し合いながら進めるよう求める要請書を中山市長に提出。市は9月に回答し、同協議会と話し合いを持つ方針を示したが、実際には話し合いはなく、今回の実施園拡大も見切り発車だったという。協議会では、市に対し改めて話し合いを要求する声も上がった。


 市議会総務財政委では市教委の担当課長が、預かり保育の拡大について「幼稚園教育振興会議に学童保育の代表者を入れて話し合っている」と答弁した。
 しかし代表者として参加している男性は、この日の会合で「学童保育の代表として参加したのではない。利用された」と市教委に抗議したことを明らかにした。担当課長も答弁の誤りを認め、男性に謝罪したという。


 市議会では総務財政委の野党議員が「虚偽の答弁があった」として預かり保育を拡大する予算案に反対したが、予算案は与党の賛成多数で可決された。