「市役所移転」議論に 美崎町の将来像示す 再発構想策定へ検討委発足 石垣市

建て替えの構想がある石垣市役所
建て替えの構想がある石垣市役所

 石垣市の中心市街地に位置し、石垣港と隣接する重要なエリアでもある美崎町の将来像を考えようと、美崎町再開発構想検討委員会(野原正栄委員長)が12日発足した。来年3月に同構想を策定し、市長に報告する。初会合では委員から、現在美崎町にある市役所が、建て替えの際に地域外へ移転するかどうかが「重要なポイントになる」と指摘する声が上がった。

 

 美崎町は「都市の中枢機能があり、海上交通運輸の拠点である石垣港とも隣接する重要なエリア」と位置づけられている。同構想では、現状や周辺状況の変化に応じた将来ビジョンを明らかにする。検討委の委員は市の推薦3人、公募3人、市職員2人の計8人。


 市健康福祉センターで中山義隆市長が委員に委嘱状を交付したあと、初会合が開かれた。野原委員長は、今年で築42年を迎え、老朽化が進む市役所の建て替えについて「一番重要な問題だ」と指摘。


 やいま大通り会の大城文博委員は「市役所が移転すると地域が空洞化し、臨時職員も含め千人ほどの食事を提供する店の死活問題になる。移転はできるだけ避けてほしい」と要望。美崎町自治公民館青年部の砂川佳之委員も「(石垣市の)東側にショッピングセンターなどができているのに、市役所が東側に移転すると、まちのバランスがおかしくなる」と述べた。


 事務局の都市建設課は、検討委に市役所の位置を決定する権限はないと説明。市役所については、移転した場合、しない場合のメリット、デメリットを列挙する形で構想に盛り込むことになるという見通しを示した。


 委員からはほかに、旧離島桟橋の現状について「あれだけ市街地に近いのに、夕方になると人が歩いていない。人が集まれるように開発してほしい」(みなと通り会の森田安高委員)と要望する声も上がった。


 検討委は今月28日から、港に近い地域でまちづくりを進めている福岡県、山口県の先進事例を視察する。来年2月までに3回の会合を開き、構想を取りまとめるスケジュールになっている。