尖閣諸島問題で対立を深める日中…

 尖閣諸島問題で対立を深める日中だが、中国に続き、日本でも近く新政権が誕生しそうだ。対話を仕切り直すチャンスかも知れないが、共産党の新書記に選出された習近平国家副主席は「中華民族の偉大な復興実現のために引き続き努力奮闘する」と述べ、対日強硬姿勢を続ける姿勢を示唆した◆日本で新政権が誕生した場合でも、尖閣問題に関しては原則論を堅持し、現政権以上に毅然たる姿勢を取るべきだ。場合によっては中国との目先の関係など犠牲にするくらいの覚悟が必要だし、そうした政府の姿勢を地元の市民も支持するだろう◆ただ、どこかで落としどころは必要だ。アイデアを一つ。国が尖閣を石垣市に無償譲渡し「市有地」にしてしまったらどうか。そして市が事業主体になり、粛々と港などの施設を整備すればいい◆中国も日本政府が相手なら猛反発できるが、ちっぽけな島の石垣市が相手では、大国のメンツにかけて抗議などできまい。中国は、歴史的に長い付き合いがある沖縄に特別な親愛の情を持っているという話もある。中国が国内向けに「日本は国有化を撤回した」と説明することも可能になる。そうならなおさら、事は穏便に済む◆いずれにせよ、東京都の購入を阻止するためだけの「国有化」など愚策だったことは明らかだ。