琉球建築の代表的な屋根葺き材料…

 琉球建築の代表的な屋根葺き材料、赤がわら。南国風土に合った赤がわら屋根が減りつつある中で、首里城の赤がわら屋根が輝いて見える◆首里城の復元工事で正殿に使用されている屋根がわらの枚数は約6万枚にもなるそうだ。赤がわらは、基本的に丸がわら、平がわら、軒がわらの3種類。正殿には21種類のかわらが使われ、数量は丸がわら約1万5千枚と平がわら約3万6千枚が全体の9割近くを占める◆見かけよりもずっと枚数が多いのは、木造屋根を風雨から守るため、かわらを3枚重ねにしているためだ。その枚数は、床面積で1坪300枚にもなる。台風に負けない家造りの秘密がここにある◆昔は、ほとんどの住宅が沖縄特有の気候に合わせた家造りだったが、台風や洒落た景観の家造りのため近代的なものに変わってきた。昔のような木造立ての茅葺き、かわら屋根は、コンクリート建てよりもなぜか生活感が伝わってくるようだ。しかし今、同じような造りの家を立てようとしたらどうか。昔の開放的な時代とは違い、防犯面からいろいろと問題がありそうで、戸締りを忘れていると、とんだ目に遭ってしまう◆しかし気候的なことを考えると、かわら屋根は沖縄の太陽にマッチしていて、捨てがたいものがあるのだ。