維新擁立で混戦模様 5人出馬へ 地元議員の動向注目 沖縄4区

 12月4日公示、16日投開票の衆院選で、八重山を含む沖縄4区では、新たに日本維新の会が新人を公認し、5人の争いとなる見通しになった。民主、自民、共産、維新の会の各党と、無所属の候補が入り乱れる混戦が予想される。地元議員の動向にも注目が集まりそうだ。

 

 八重山の保守系市議、町議と公明党は元職で自民党第4選挙区支部長の西銘恒三郎氏(58)の支援でまとまりそうだ。西銘氏は来月2日石垣入りし、公明と合同で総決起大会を開く予定。ただ地元の市議、町議には県議選で分裂選挙を戦ったしこりが残り、選挙戦への取り組みにも温度差がある。


 自民党石垣支部の仲嶺忠師副支部長(市議)は「自民、公明でしっかりと戦い抜く」と自公路線の堅持を強調した。


 共産党を除く革新系市議、町議は態度を決めていない。前回衆院選では共産党も含め、当時民主党だった前職の瑞慶覧長敏氏(54)=民主党を離党=を一致して支援。しかし今回は、民主党の基地問題の取り組みや、TPP(環太平洋連携協定)推進、消費税増税に対する反発から「民主党は支援しない」という声が大勢だという。


 瑞慶覧氏は無所属となったが、革新系市議たちは「瑞慶覧氏に対する怒りがある」「すんなりとは応援できない」と複雑な表情を見せている。瑞慶覧氏を支援する可能性もあるが、自主投票か、共産党新人の真栄里保氏(56)の支援に回る選択肢もある。真栄里氏は共産党の市議を中心に選挙態勢を構築し、陣営は市内にある共産党の事務所を拠点に活動する。


 新人で民主党県連副幹事長、南風原町議の大城信彦氏(45)は党公認を得たあと活動を開始すると見られるが、八重山では民主党の組織がなく、地元議員の支援を得られない場合、選挙基盤を構築できるかも未知数。


 維新の会は21日、新人で会社員の魚森豪太郎氏(34)の公認を発表した。維新の会として県内では初の公認になるが、八重山での知名度はゼロに等しい。維新の会も22日の時点で魚森氏のプロフィールや写真を公表していない。他陣営の幹部は「誰だ。落下傘候補なのか」と首をひねる。


 ただ維新の会は報道機関の世論調査で一定の支持を獲得しており、台風の目となる可能性はある。選挙期間中は12月議会と重なるため、地元議員が十分に運動できない事態も予想される。