日銀の白川総裁は…

 日銀の白川総裁は、金融緩和が不足しているという安倍自民党総裁の批判に対し「日銀の供給するお金の量は、積極的と言われる欧米諸国と同程度だ」と反論した。ではなぜ、ここ八重山の中小零細企業はこんなに苦しいのか。金融当局の腰の重さは一向に変わらないという印象だ◆23日付の本欄で「極端な話、お札を刷って空からばらまくだけでも景気は確実に今より良くなる」と書いたが、もちろん、それだけが抜本的な景気回復策ではない。盛大な「ばらまき」を実行しながら、経済効果は不発だった2009年の「定額給付金」という苦い教訓がある◆個人の家計にではなく、資金が不足している企業に現金を注入するべきだ。八重山でも多くの雇用が中小零細企業によって守られている。こうした企業に資金的な余裕ができれば、意欲的な新商品が市場に投入され、消費者の需要が喚起され、景気は回復に向かう。規制緩和で企業間競争を活発化させるための仕組みづくりも進めたい。そうしたことに使うお金が足りないと言うのなら、それこそお札を刷ればいい◆尖閣諸島問題も、日本の経済力が衰退し、国際的地位が低下したことに端を発する。経済再生が求められる今「前例がない」と立ちすくんでいるだけでは、危機突破はおぼつかない。