あすは映画の日…

 あすは映画の日。日本映画界が設定した映画の記念日である。日本で初めて映画が公開されたのは明治29年11月25日。場所は神戸で、エジソンの発明したキネトスコープが輸入上映された。いくぶん日付はずれているが、区切りがいい12月1日が、昭和31年に記念日に選ばれたのだ◆日本初の常設映画館が置かれた東京、浅草は映画館の発祥地と言われている。石垣島でも最盛期には7館があり、娯楽の少ない時代にあっては、映画は庶民の最大の楽しみだった◆特に盆と正月には、映画館はこうこうたる明かりに包まれ、人混みで活気を見せていた。だが、映画館の灯は徐々に消え、今では1館もなくなってしまった。◆映画を楽しむ人が減ったのかというと、そうではない。映画の見方に大きな構造的変動が起こり、入場料を払って見に行く、という人が減ってしまったのだ。代わりに増えたのがレンタルショップの利用者である。DVDなどを買う人、衛星放送などで映画を見る人の数を含めると、日本人が今ほどたくさんの映画を見ている時代はないだろう。新しい形の映画黄金時代が始まっている。そして時代は3Dに向かう◆大衆劇場から自分の部屋での鑑賞へ。映画の楽しみ方の変化は、これも時代の流れか。思い出を名画とともに。