いじめ根絶アピール 県高P連 研究大会に600人参加 大工さん「歌の力」で講演

北川会長から表彰される八重山地区の山里世紀子さん、野底一彦さん=30日午後、市民会館大ホール
北川会長から表彰される八重山地区の山里世紀子さん、野底一彦さん=30日午後、市民会館大ホール

 県高等学校PTA連合会主催の第38回県高等学校PTA研究大会(八重山大会)が30日、石垣市民会館大ホールなど4会場で開かれ、島内外から約600人が参加。全体会では「家庭教育はすべての原点」などとする4項目の大会宣言と、いじめ問題の根絶に関するアピール文を採択した。石垣市出身で、県無形文化財(八重山古典民謡)保持者の大工哲弘さんが「歌の力」と題して記念講演した。

 

三線を手に講演する大工さん
三線を手に講演する大工さん

 参加者は「健全育成」「家庭・地域」「進路指導」「定時制教育」の4分科会で協議し、各地区PTAの日ごろの活動成果などが発表された。

 

 全体会で採択された大会宣言では「子どもの生活リズムの確立や規範意識・マナーなど基本的生活習慣を身につけさせよう」「地域の子を見守り、大人が率先して声かけしよう」「親子のふれあいを通じて、子どもたちの『思いやりの心』や『生きる力を育成しよう』―などと呼び掛けた。


 「いじめ問題の根絶に関するアピール文」は、全国的にいじめが問題化している現状を受けて採択された。「ウチナーンチュのアイデンティティーであるチムグクル(まごころ)の醸成と、いじめのない心豊かな社会環境を作り上げていく責務がある」として、いじめの未然防止に取り組むことなど5項目をアピールした。


 全体会では県高等学校PTA連合会の北川武一会長、中山義隆石垣市長らがあいさつ。北川会長は、PTA活動に貢献した1団体56人を表彰し。1団体1個人に特別感謝状を贈った。【5面に表彰者名簿】


 記念講演した大工さんは、三線(さんしん)について「三つの線(しん)ではなく、3つの心(しん)と解釈している。自然を愛する、家族先輩を敬う心、平和の心だ」と強調。ボランティアという言葉の語源は音楽用語。教会でミサを行うときのアドリブの演奏をボランタリーという。率先的に、自ら進んでという意味がある」三線を手に、歌声を交えながら音楽の持つ力を訴えた。