島産エネルギー活用協が発足 竹富町 精製油の有効活用を 発泡スチロール回収をシステム化 雇用効果試算も

発泡スチロールをスチレン油に精製する油化プラント(写真は移動式、2010年撮影)
発泡スチロールをスチレン油に精製する油化プラント(写真は移動式、2010年撮影)

 竹富町は、鳩間島で取り組む油化プラントを使用した活動を町内全体の環境リサイクルに発展させようと11月30日、町島産エネルギー活用促進協議会(会長・大城正明NPO法人南の島々守り隊理事、委員7人)を発足した。協議会では油化プラントで作られたスチレン油(燃料油)の有効利用、スチレン油を活用した社会システムの構築などを検討する。

 

竹富町島産エネルギー活用促進協議会が発足した=11月30日、官公労共済会八重山会館
竹富町島産エネルギー活用促進協議会が発足した=11月30日、官公労共済会八重山会館

 鳩間島には、漂着ごみの発泡スチロールをスチレン油に精製する固定式の油化プラントが(社)日本海難防止協会が展開するプロジェクトで2009年に導入され、精製されたスチレン油を島内の一部の家庭用ボイラーの燃料として利用している。


 町は、町内での漂着ごみの発泡スチロール回収や、鳩間島の油化プラントで精製したスチレン油の有効活用などリサイクルのシステムを確立しようと、総務省の過疎地域等自立活性化推進事業を導入し、協議会を設立した。


 協議会は油化プラントを活用した町全体の社会システムの検討をはじめ、ごみ焼却場の補てん燃料や公共施設、
事業所などでのスチレン油の有効利用の調査、原料となる発泡スチロールの回収ルール、地域雇用効果の検討・試算などに取り組む。


 第1回会議では会則が承認され、会長と副会長を選出。事務局から事業内容の説明が行われた。
 大城会長は鳩間島での取り組みや先進地・対馬市の視察報告を行い、「漂着ごみは終わることがなく、継続してごみ対策に取り組んでいくことが重要」と強調した。


 協議会設立に先立ち、川満栄長町長は「油化プラントを活用した環境サイクルを完成させるため、エネルギーの活用方法などについて忌憚のない意見を出してもらいたい」と期待した。

 委員は次の各氏。
 ▽大城正明(会長)、森本孝房(副会長)、那根操、西表いすず、冨底義充、勝連松一、白保隆男