カンムリワシ大空へ 宮良 野生復帰、今年4羽に

子どもたちに驚いたのか、放鳥は2度失敗。3度目でカンムリワシが元気に飛び去った。保護鳥を抱いているのが佐野代表=老人福祉施設「なごみの里」
子どもたちに驚いたのか、放鳥は2度失敗。3度目でカンムリワシが元気に飛び去った。保護鳥を抱いているのが佐野代表=老人福祉施設「なごみの里」

 石垣自然保護官事務所は1日、保護、治療した国の特別天然記念物「カンムリワシ」を字宮良で放鳥した。野生復帰は今年4羽。


 保護鳥は10月初旬、宮良橋付近で動けなくなっていたのを、会社員新本武志さん(58)=真栄里=が保護、たまよせ動物病院(県野生動物救護獣医師)で治療していた。


 治療後、やいま村で飼育を継続。体力が回復したため、保護された場所の近くで、この日の野生復帰となった。保護した新本さんも招待され放鳥を見守った。「大げさなようだが、自分の子どものようだ。ささやかでも命を守れてうれしい」と新本さん。


 こども博物館の受講生、児童35人も見学、カンムリワシリサーチの佐野清貴代表が野に放った。


 本田師久自然保護官は「この鳥は、交通事故にあったようだ。八重山は希少な動植物が多い。ドライバーはどんな場所であってもルールを守った慎重な運転をしてほしい。野生生物をはねても、故意でなければ罪に問われないので、迅速な通報を」と呼び掛けている。


 保護官事務所によると今年、市内のカンムリワシ保護は11月末で9頭(うち3頭死がい)で現在、1頭が野生復帰に向け飼育が続けられている。昨年は16頭を保護し4頭が野生復帰した。


 放鳥されたカンムリワシはDの文字が刻まれた赤の足環を装着、目撃したら、カンムリワシリサーチ(HP)へのメール提供を求めている。