すぐやる市政に期待する 徳松 信男

 本紙11月15日第1面に石垣市すぐやる課の「発展的解消論も」と大見出しの記事があった。相談件数が年々減少し、維持管理が中心になっているため「維持管理課」に改編するようとの声も出ている。また一方で市民の意見も聞くべきとの声もある。いまや同課の相談内容は他の課に業務を繋ぐ内容が多いという。これまで道路の補修、舗装、防犯灯や街灯の新設、修繕などで市民から感謝されている。


 私自身昨年家の修理で大工に来てもらっていた時のことだが、戸袋内から蜂の大群が飛び出し、私を含め二人の大工が刺され、一日仕事にならず帰ってもらった事があった。すぐやる課に依頼したところ、早速防護服を着た職員が複数の蜂の巣を処理してくれた。

 

 また自宅近くの下水溝が詰まって道路が水で溢れたことがあった。鉄棒でつついても流れが良くならず、これもすぐやる課の専門チームがバキューム車で来てくれ、すぐ水が引いた。私は「すぐやる課ありがとう」と新聞に投書した。

 

 機構改革で維持管理課に名前を変えたら、市民にはわかりづらく、市政サービスについても誤解を招くだろう。担当部署を調べて、そこに当たるのも手数がかかり、気後れするだろう。つなぐ業務も重要だが、すぐやる課ができる市民の相談内容や情報提供などサービスの内容を考えるべきだ。

 

 すぐやる課の「すぐやる」と言うのが重要で、すぐやらないといけないことが多いし、すぐやれないこともある中で、情報などを与える知恵袋の課になることで市民により良い情報を提供できる。また担当部課と協力してすぐやれるようにする業務内容などの方策も検討されていい。

 

 何より「すぐやる課」は石垣市長の選挙公約であった。これだけでなく「すぐやる市政」を重視する現れでありこの姿勢は大事にすべきである。すぐやる市長の異名をとるまでこの課は存続すべきであろう。

 

 例えば11月19日には来年度(2013年11月)に石垣市で行われる日本惑星科学会、及び「プラネタリウム設置期成会」(仮称)のランチミィーティングが行われた。石垣天文台副所長、八重山高校校長、八重山星の会(私を含む2人)、市長、副市長、教育長、観光課職員2人のメンバーが急遽一堂に会し有意義な討論が行われた。この会議の決定はすぐに行われ、多忙な面々の中タイミングを逃さないいい機会であったと思っている。

 

 地元のある政治家によると、政治家は①挑戦するか②言いわけを考えて逃げるか③傍観して何もしないかの三つのタイプに分かれるそうである。うまいことを言ったものだが、挑戦して成功すればいいが、失敗して非難されることもある。政策が手続き上実行できないと上手な言いわけを考える者もいる。傍観する場合は、特定の政治事案に対して問題意識がないか、事なかれ主義に陥っている場合である。

 

 聖書には「偽りの誓いを立てるな、主に対して誓った事は必ず果たせ」とある。またイエス・キリストは「一切誓いを立ててはならない」と言う。(マタイ福音書第5章33―37)

 

 今般、選挙で誓ったマニフェスト内容が実行できないため民主党が分裂した (例えば月26,000円の子供手当や社会保障と税の一体改革等)。また「近いうちに解散する」というあいまいな期日設定をしたが、それでも首相はうそつき呼ばわりされ解散に追い込まれた。

 

 それで今度の選挙では各党とも数値目標を設定する事にとても慎重になっているという。私は守れる見込みのある誓いは立てて実行することはいいことだと思う。第一信用に繋がるし、本人の行動力にも資する事大である。

 

 さて石垣市長は昨年12月に議会で「放送大学分校を設立する」事を言明し、放送大学本部にも行って、その事を約束した。いよいよ約束の期限が迫ってきた。しかし考えてみるに、これはできるという確信があれば、巨額な財源が必要とされるものでもなく、だれに反対されるものでもなく、全市民に歓迎されることであるのは間違いない。

 

 問題は、できないとか間にあわないとかの言いわけを考えないことが肝要であり、誓いを立てたからには何としても実行するために挑戦する姿勢が大事である。小さな行政の中でも、人をまとめるのは容易なことではない。

 

 なぜなら、関係部署に於いて、何かを実行するときにその責任者は、理想的な政策よりもまず先に自分の責任に塁が及ぶ事を考えるかもしれないのである。それでも誓った事は必ず勇気を持って果たさねばならないだろう。

 

 私は石垣市政に於いても市長、副市長、教育長や各所属長が三位一体となって、挑戦し、公約を実現してほしいと願っている。何事も「成せばなる」のである。すぐやる市政の真骨頂を発揮してほしいと強く希望している。