「環境に配慮 慎重な整備を」 名蔵アンパル 園地計画で意見交換 環境省と自然保護団体

ラムサール条約に登録されているアンパル(資料写真)
ラムサール条約に登録されているアンパル(資料写真)
意見交換会には10人余りが出席、アンパルの整備を巡り活発な意見交換を行った=石垣やいま村、名蔵
意見交換会には10人余りが出席、アンパルの整備を巡り活発な意見交換を行った=石垣やいま村、名蔵

 環境省の名蔵アンパル園地整備計画をテーマに意見交換会(アンパル連絡会主催)が10日、石垣やいま村であり、自然保護団体と環境省職員らが膝づめで語り合った。環境省の千田智基・上席自然保護官が、名蔵アンパルの整備計画を説明。国立公園とラムサール条約湿地の理念を踏まえ、保護と活用を計画している、と指摘。「計画はあくまでたたき台。決定ではなく、さまざまな意見を聞きながら計画を進めていく」と強調した。


 その上で、施設候補地に①名蔵小橋周辺(マングローブ林・干潟)②浦田原水路周辺(野鳥観察)③県道208号沿いの放棄畑(普及啓発活動)―を挙げ、3カ所を拠点に観察・保全、再生活動を展開したいとした。


 さらに、施設整備後の管理について、「受益者の協力をお願いしたい」とし、関係者の参画を促した。


 アンパルの自然を守る会の廣川潤・共同代表は「アンパルを見てもらうのは大事だが、環境省の計画は、私たちの考えと違う」と指摘。計画は、観光利用に限定しているほか、生物相への影響が不明、管理者不在の施設は希少生物の乱獲と不法投棄を招く―と問題点を伝えた。


 同会の山﨑雅毅事務局長は、干潟への不法投棄の状況を語り、定期的な清掃活動の必要性を説き、海浜への車両規制を提言した。


 慎重な施設整備を主張したのが日本野鳥の会石垣支部の宮良祐成支部長。「野鳥は環境の変化に敏感。整備に当たっては、さまざまな角度からの検討を」と念押し。千田・上席保護官は、多くの意見を集約しながら、計画を具体化していくと約束した。