新築は現空港跡地に 検討部会が調査報告 ヘリポート併設も提言 県に年内要請へ

新八重山病院建設のあり方についての調査報告を、八重山市町村圏事務組合の調査委員会会長である漢那副市長に手渡す宮平部会長=15日午後、市役所
新八重山病院建設のあり方についての調査報告を、八重山市町村圏事務組合の調査委員会会長である漢那副市長に手渡す宮平部会長=15日午後、市役所

 県立八重山病院の新築に向け、八重山広域市町村圏事務組合(理事長・中山義隆市長)が設置した検討部会(宮平康弘部会長)は15日、新築場所は「新石垣空港跡地が最適地」などとする調査報告書を提出した。

 

 急患搬送に対応するため、敷地内または周辺に、海上保安庁か自衛隊のヘリが離発着可能なヘリポートを併設することも提言した。調査報告書を受け、3市町は年内にも県に早期新築を直訴する方針で、中山市長は「強力に要請したい」と話した。

 

 調査報告書では、新築場所を現空港跡地とした理由について①市街地からの急患搬送のための道路アクセス②石垣島周辺離島からの急患搬送のための空路アクセス③津波など自然災害の影響を受けにくい―など6項目を挙げた。

 

 経営形態は「あくまで県営」とし、独立行政法人化に反対。新八重山病院の規模については、現在の病床許可数350床を維持する、と明記した。将来の建て替えが敷地内で可能な広さとすることも求めた。

 

 石垣島周辺離島からの患者同行者のための宿泊施設、医療従事者のための住居、院内保育施設の整備も盛り込んだ。診療機能は、現在の水準を維持するとともに①がん診療連携支援②ニーズに応じた高度専門医療体制の整備・強化③救急救命医療の整備④災害拠点病院としての医療提供体制の整備・強化⑤「7対1」看護実現に向けての医療環境改善―などが必要だとした。

 

 この日、調査報告書を同組合広域化事務等調査委員会の漢那政弘会長(副市長)に提出した宮平部会長は「現病院は老朽化が進み、あと5年くらいしか持たないと言われる。相当に逼迫(ひっぱく)しており、一日も早く安心安全な八重山病院を作ってほしい」と訴えた。このあと開かれた同組合理事会で、3市町長に調査結果報告書が配布された。


 検討部会は10月、調査委員会の下に設置され、各界代表など委員17人で八重山病院新築に向けた課題を論議。3回の会合で調査報告書をまとめた。