中山市長が打ち出した…

 中山市長が打ち出した市役所窓口業務の民間委託に進展が見られない。役所の業務を民間に委託することは、職員の配置に余裕が生まれ、市当局が抱える多忙な業務、特に緊急性の高い事柄に人員を集中させることができるが、暗礁に乗り上げているようにも見える◆業務の民間委託には接遇の向上も期待されているが、職員の接遇態度への不満は「身分が保障されているから」と指摘する声もある。要するに来訪者をお客と思っておらず、利用されなくても困らないという心理が働いていると理解している◆役所内の業務だけではなく、市が民間に委託し、運営している公共施設は長年、同一業者が管理・運営を担当することで公務員化することが心配される。市民へのサービスや接遇に気をつけることを怠ると指定業者から外されるという緊張感がなければ、民間委託にする効果の一因が失われ、業者を管理する市当局は市民の声に敏感になる必要がある◆その課題をクリアできるのであれば、民間委託を推進するべきだと思うのだが、役所内に反対勢力がいるとの噂も聞こえる。新年度まで後3ヵ月、区切りのよい時期でもあり、市長一期目の最後の年度でもある。思い切ってやって見ればどうだろう。上手く行かなければやり直す勇気も必要だが。