台湾で野球交流へ 高校生らヨットで出発 石垣港

肌寒い風を受け、「安全航海で行ってきます」と元気に出港する前田船長(左端)と高校生=石垣港、午前10時過ぎ
肌寒い風を受け、「安全航海で行ってきます」と元気に出港する前田船長(左端)と高校生=石垣港、午前10時過ぎ

 ヨットによる高校生の台湾友好親善航海の一行4人が24日、石垣港を出港した。一行は29日まで台湾に滞在し、地元高校生らと野球で交流、友情を育む。航海は、海外の文化を体験するとともに若者の交流を深めるため、台琉友好親善ヨットレース実行委が主催した。ヨットを利用した高校生の交流は11月に続き2度目。

 

 船長は八重山を発着点に2011年1月、ヨットによる世界一周航海を達成した前田博さん(61)。台湾へも、世界一周した40フィート(長さ12㍍)の「八重山号」で往復する。乗り込むのは、八重山農林高校1年生で野球部員の金嶺究君と上江洲安志君ら。2人は現地のスポーツ強化校の高校生と一緒に野球の練習をし、高校の宿舎で合宿、交流を深める。

 

 2人とも航海も海外も初体験。金嶺君は「船酔いは心配だけど、野球レベルの高い台湾の高校生と練習するのが楽しみ。台湾の投手を打ち崩したい」と張り切る。上江洲君は「船酔いは大丈夫だと思う。台湾に留学中の友人がいるので再会が楽しみ。おいしい台湾料理をおなかいっぱい食べたい」と屈託がなかった。


 前田船長は「海外の同世代の若者と交流することで、高校生は精神的に成長する。船酔いとの闘いも貴重な経験になるだろう。沖では、舵(かじ)も取ってもらう」と白い歯をこぼした。

 

 この日午前10時過ぎ、気温17・8度、波の高さ4㍍の海へ、家族に見送られ、高校生は笑顔で石垣港を後にした。台湾・碧砂港=基隆市=へは25日正午に入港し、30日午後に帰港する予定。ヨット航海を挟む石垣―台湾若者交流は今後も継続していくという。