自民党の安倍晋三総裁が…

 自民党の安倍晋三総裁がきょう26日、2度目の首相に就任する。6年前、戦後最年少でさっそうと就任しながら、病気と参院選の敗北で、わずか1年で退陣。「政権投げ出し」と批判の集中砲火を浴びた。安倍氏は「政治生命をほとんど失い、地獄を見た」と当時を述懐する◆正確に未来を見通して行動できれば失敗はないが、それは永遠に生きることと同じくらい不可能だ。失敗を糧に立ち上がることが大切であり、その意味で安倍氏の再登板には期待が持てる◆奇しくも、前回の首相就任時に安倍氏が掲げたスローガンが、失敗しても「再チャレンジできる社会」だった◆「格差社会」と言われる日本だが、人間はさまざまな条件で生まれてくる以上、平等社会などは有り得ない。現実に存在する格差に、何度でもチャレンジできる社会を構築するほうが現実的だ。「格差是正」も一時、政界で大いにはやったスローガンだが、今やすっかり光を失ってしまった◆安倍政権の再チャレンジに、八重山住民として最も期待することは、国境離島に対する細かな目配りだ。経済にせよ医療福祉にせよ、八重山と沖縄本島、本土には大きな格差が存在する。来年開港する新石垣空港や、さまざまな制度を活用し、格差に再チャレンジする果敢な八重山をつくりたい。