「子どもが最大の犠牲者」 戦場カメラマン・渡部さん講演 平和の尊さ訴え

ベレー帽にベストのお馴染みのスタイルで登場した渡部さん。ユーモラスな語り口ながら、深刻な戦場の状況を語った=石垣市民会館
ベレー帽にベストのお馴染みのスタイルで登場した渡部さん。ユーモラスな語り口ながら、深刻な戦場の状況を語った=石垣市民会館

 独特のまったりした口調で知られる戦場カメラマン・渡部陽一さんの講演会「平和と命の素晴らしさ」が27日夜、石垣市民会館であった。渡部さんは紛争地帯で撮った写真を大型スクリーンで映示しながら、「戦場で犠牲になるのは子どもたち」と声を強め、平和の尊さを訴えた。


 二十歳の時、渡辺さんはアフリカ・ルワンダで、銃やナタで武装している子どもたちの姿に衝撃を受け、戦争の真実を伝えようと、カメラマンになった動機を説明した。


 プロカメラマンとなり、アフリカ・コンゴ、ユーゴスラビア・コソボ、パレスチナ、イラク、アフガニスタン―と紛争地帯を取材、戦禍の人々の姿を追い続けている「歩み」を、かんで含めるように語り聞かせた。


 イラクでは、劣化ウラン弾の影響で、悪性腫瘍ができたり、眼球を失った子どもたちの姿を写真で示し、平和な日本との落差も指摘した。


 渡部さんは「戦争の犠牲者はいつも子どもたち。今後も、戦禍の子どもたちの姿を伝えていきたい」と強調、戦場の真実を広く紹介し、平和な世界の実現に力を尽くすとの決意を明かした。


 講演は、石垣市核廃絶平和都市宣言1周年事業として開催。市と八重山地区PTA連合会、ココストアが共催した。