JTAが与那国撤退 町は輸送力低下懸念 最終便は半数が「記念搭乗」

与那国行きJTA便に乗り込む乗客(7日午前)
与那国行きJTA便に乗り込む乗客(7日午前)

 日本トランスオーシャン航空(JTA)は7日、与那国路線から撤退した。8日からは関連会社の琉球エアーコミューター(RAC)が単独で運航する。JTAの小型ジェット機、B737-400型機(定員150名)からRACのプロペラ機、DHC8型機(定員39名)のみの運航に切り替わるため、与那国町からは輸送能力の低下を懸念する声が上がっている。JTAによると、7日の石垣=与那国のラストフライトは石垣発が乗客59人、与那国発が48人。そのうち約半数は記念に石垣、与那国間を往復するだけの「飛行機好き」で、寂しい幕引きとなった。


 JTAは「搭乗率が50%以下と低迷していたため、採算が取れず、やむを得ずRACに移管させた」と説明している。


 石垣空港への到着便に搭乗した飲食店経営の男性=与那国町=は、「赤字解消は分かるが、日帰り客が多くなり、店にとっては打撃となるかもしれない」と不安げな表情。漁業者の男性=同=は「カジキの輸送が、ジェット便なら10本は積めたのに、RACになると2本になってしまう事が心配」と困惑した表情を見せた。


 RACの与那国=石垣便は週4日間、従来の2便から3便に増便される。また、与那国=那覇便も従来の週4日から毎日運航に変更される。JTAの名渡山秋彦支社長は「できるだけ不便をかけないように考慮した。ほとんど影響は出ないと思う」と述べ、増便で対応可能との見方を示した。


 与那国町の観光への懸念が出ていることについては同支社長は、「町に対して観光に関する提案も行い、どうやって与那国の良さを発信できるか一緒に考えたい」と強調した。