宇那利崎で公園整備へ 竹富町 旧太陽の村撤去進む 住民、観光客「憩いの場」に 西表の絶景ポイント

撤去される旧太陽の村の老朽化した建物(竹富町提供)
撤去される旧太陽の村の老朽化した建物(竹富町提供)

 西表島西部の絶景ポイントとして知られる宇那利崎で公園を整備する構想が沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)の活用で実現する見通しだ。竹富町は、現地で約30年間放置されているリゾート施設、旧太陽の村の撤去作業を進めており、来年度以降、展望台や遊歩道を設置し、住民や観光客の憩いの場とする方針。公園整備構想は町や地元住民の長年の「悲願」だったが、従来は財源が確保できず何度か頓挫した経緯がある。川満栄長町長は「悲願が実現することになってうれしい。自然を基調とした公園を整備し、観光振興につなげたい」と話した。


 宇那利崎は約7.5㌶の広大な町有地で、入り江や夕日を楽しむ名所として知られる。


 1970年代に宿泊所やお土産品店など6棟(延べ1361平方㍍)からなるリゾート施設が整備されたが、80年代に企業が撤退。別の企業に転売されたが、バブル崩壊後の不況で営業再開には至らなかった。


 1995年、建物は町に無償譲渡されたが、その後放置。建物は老朽化が進み、景観を阻害する「廃屋」として問題化したが、町は撤去費用の財源を確保できず、予算化を何度も見送ってきた。企業からは一時、リゾート地として再開発する打診もあったが、地元住民は公園整備を要請していた。


 今年度の一括交付金で認められたのは建物の撤去費用と公園整備に向けた設計費で、総事業費約5000万円。建物の撤去はすでに始まっており、設計も年度内に終える予定になっている。


 来年度以降の一括交付金で、公園として展望台、駐車場、遊歩道などを整備。将来的にはレストランやお土産品店なども併設し「岬の駅」と位置づけて住民や観光客が交流する場とする考え。


 町は公園整備に向け、昨年10月と12月に地元住民との意見交換会を開いていた。公園の設計が固まりしだい、改めて説明会を開く予定。川満町長は「観光客も住民も憩いの場として楽しめる場にしたい」と期待した。