豊穣と無病息災を祈願 平得で種取祭 カタバル馬も登場

さっそうとした乗馬姿を披露する平得愛馬会のメンバーら。女性も騎乗し、あちらこちらから「かっこいい」の声が上がった=平得
さっそうとした乗馬姿を披露する平得愛馬会のメンバーら。女性も騎乗し、あちらこちらから「かっこいい」の声が上がった=平得

 平得の種取祭が13日、大阿母御嶽(おおあぼうたけ)で営まれ、住民140人以上が芸能を奉納するとともに、カタバル馬も登場、豊穣と無病息災、地域の繁栄に願いを込めた。安南(現在のベトナム)から、稲をもたらした兄妹が上陸した場所とされる多田浜海岸でこの日の夜明け前、神司と氏子、公民館役員が、種もみを迎える神事を執り行い、その後、満ち潮に合わせ御嶽前で種取祭が幕を開けた。


 市道を通行止めし、住民が「木遣り」「種取節」「マミドーマ」―ほか多彩な芸能を披露。伝統舞踊だけでなく、平真小マーチングや琉球國祭り太鼓のエイサーも。団結の象徴「ハマカズラ」の鉢巻を締め、子どもから高齢者までが出演し、祭りを盛り上げた。フィナーレは古式に則った「カタバル(干潟)馬」。平得愛馬会(新本信市会長)の会員らが愛馬にまたがり、御嶽前の市道100㍍ほどを行き来し、さっそうとした乗馬姿を見せた。


 今年は9頭が出走。と金城愛華さん(農林高3年)と平安山夏鈴さん(同)、吉田かずささん(41)の3人も騎乗し、花馬(乗り手が女性)を巧みに操っって、会場の歓声を誘った。3人は「馬は頭が良く人間の気持ちを理解してくれる。乗馬は癒し。楽しかった」と声を弾ませた。


 新本会長は「きょう(種取祭)の乗馬は上出来。生きもの相手だけに、無事に終えると毎年ほっとする。今年もいい年になりそうだ」と日焼けした顔をほころばせた。


 崎原喬(たかし)公民館長は「長年悩まされてきた飛行機の騒音から今年、解放される。平得は兼業を含めると、住民の3分の1が農家。騒音問題は解決するので、台風被害のない豊作の1年になれば」と期待を込めた。