カンムリワシ放鳥 「キング」と名付ける

平久保小学校でカンムリワシの若鳥が放鳥された=22日午前、同校
平久保小学校でカンムリワシの若鳥が放鳥された=22日午前、同校

 環境省石垣自然保護官事務所は22日、交通事故に遭ったとみられるカンムリワシの若鳥1羽を発見現場付近の平久保小学校から放鳥した。カンムリワシは「キング」と名付けられ、児童たちが見守る中、元気な姿で飛び立っていった。


 キングは昨年11月14日、平久保にある食事処浜遊付近で交通事故にあったとみられ、動けなくなっていた所を近くの住民により保護された。その後、平田家畜病院で治療を受け、カンムリワシ・リサーチのケージでリハビリを行ってきた。また、キングの脚にはHの文字が書かれた赤色のカラーリングが装着されている。


 自然保護官の本田師久さんはキングが保護された経緯を説明し、「この辺りを飛んでいると思うので、気をつけて見てもらいたい」と話した。カンムリワシリサーチの佐野清貴さんもカンムリワシの幼鳥の特徴を紹介し、「皆さんに見守ってほしい」と述べた。

 

 同校のグラウンドで放鳥が行われ、児童やひらくぼ幼稚園の園児が見守る中、力強く羽ばたいていった。

 

 キングと名付けた米盛夢姫さん(6年)は「カンムリワシのかんむりは王様が持っているものなので、キングと名付けた。キングはふわふわして気持ち良かった」、伊波萌那さん(5年)は「これからは事故に遭わないように気をつけてほしい」と話した。

 

 環境省石垣自然保護官事務所によると、今年はすでにカンムリワシの死亡個体2件が発見されており、1件は交通事故が原因とみられている。事務所では「車の運転には気をつけていただきたい」と呼び掛けている。