新火葬場、バラビ道に建設 14年度着工へ前進 来月にも住民説明会 石垣市

新火葬場の建設予定地に選定された「バラビ道」(25日午後)
新火葬場の建設予定地に選定された「バラビ道」(25日午後)

 石垣市新火葬場建設検討委員会の新里隆男委員長は25日、市役所に中山義隆市長を訪れ、新火葬場の建設場所を石垣ダム東側にあるバラビ道(登野城)の市有地とする答申書を提出した。

 

 中山市長は「市民、郡民が最期を迎えるのにふさわしい立派な火葬場を建設したい」と述べた。市は新火葬場建設に2014年度着工し、年度内に完成させるスケジュールで作業を進める。周辺住民の理解を得るため、来月には住民説明会を開く予定。

 

 市が2012年6月に策定した基本構想では、現火葬場敷地内で新火葬場を建設する方針を示したが、場所が狭隘なことから、検討委で方針を見直した。検討委は候補地を現火葬場隣接南側、現火葬場周辺松林、バラビ道の3カ所に絞り込み、バラビ道を選定した。

 

 市によると、バラビ道は約1・2㌶で、現火葬場敷地の3倍以上。市は周辺の民家を7世帯確認しているが、建設予定地は林に囲まれており、施設も無煙無臭だとして理解を求める。

 

 答申では、新火葬場に火葬炉を3基設置し、うち1基を非常用の予備炉とすることを提言した。基数は将来推計人口を算定根拠とした。火葬炉のメーカーは4社が候補に挙がったが、同委員会はうち3社に「適格性がある」と述べるにとどめ、選定には踏み込まなかった。

 

 新火葬場は竹富町、与那国町の住民も利用することから、少人数でも利用できる斎場の施設整備が望ましいとする市の方針を承認。ペット用の火葬炉については併設しないこととした。

 

 答申では付帯意見として①遺体の尊厳性を損なわない明るい施設づくり②周辺環境との調和、環境保全の対策③ダイオキシン類、煤塵(ばいじん)類などのない安全・安心でクリーンな施設整備―を求め「地域と共存し、清潔な火葬場の建設」を最優先するべきだと提言した。

 

 市は2013年度に基本設計、実施設計を終え、14年度に着工、完成させるスケジュールで作業を進める。総事業費は12億円を見込むが、火葬場建設には補助事業がないため単独事業となり、財源は起債で確保する。現火葬場は1968年に建設され、老朽化が進んでいる。