漁業、観光に導入期待 電池推進船がデモ走行

電池推進船のデモ走行が行われ、中山市長(右)が試乗した=25日午前、石垣漁港
電池推進船のデモ走行が行われ、中山市長(右)が試乗した=25日午前、石垣漁港

 東京海洋大が開発した電池を動力源に動く小型船「らいちょうS」のデモ走行が25日、石垣漁港で行われた。ガソリンなどの燃料を使用しないため排気ガスがなく、環境への悪影響が少ないなどの特徴がある。

 

 漁業や観光への導入が期待されており、試乗した中山義隆市長は「川平湾のグラスボートなどを電池推進船に変えれば、環境にやさしい観光地にできる」と期待した。

 

 同大は2010年、世界初の急速充電対応型電池推進船の開発に成功した。「らいちょうS」は30分の充電で約3時間の走行が可能。全長約8㍍、最大時速は約18㌔。電池で推進モーターを動かしているため、走行時の騒音が低く、ガソリンのにおいもない。

 

 ウォータージェットを採用し、浅瀬や網の上でも滑るように走行できる。市は一括交付金を活用し、大型定置網設置のための調査業務の一環として、電池推進船導入の可能性調査を進めてきた。

 

 東京海洋大の賞雅(たかまさ)寛而副学長は「石垣の自然を守るため、排気ガスが出ない船を使っていただきたい。今後も開発を続けたい」と述べた。