尖閣諸島問題で緊張局面に…

 尖閣諸島問題で緊張局面にある日中関係を打開するため、鳩山、村山元首相や公明党の山口代表らが相次いで中国を訪れ、習近平総書記ら要人と会談した。中国側からは関係改善に向けた意欲が示されたといい、日本側の期待が高まっている◆ところが、山口代表が習総書記と会談した当日も含め、中国の監視船は相変わらず、尖閣周辺を出没している。実力行使で尖閣を強奪しようとする中国の姿勢には、いささかの変化もないと見るのが妥当だろう。元首相や与党幹部の訪中が「雪どけ」につながるというのは、あまりにも甘い幻想だ◆しかも26日付の共産党機関紙、人民日報では、日中関係改善に向け「日本が実際の行動を示せ」と主張。自分たちの領海侵入は棚に上げ、日本に尖閣の放棄を迫っている。事態は好転するどころか、今後、さらに危機がエスカレートする恐れがあることを、石垣市民は覚悟する必要があろう◆尖閣は石垣市の将来にとっても大切な島々だ。市が策定中の「海洋基本計画」では、世界自然遺産登録の可能性を調査する方針などが盛り込まれた。さまざまな資源を地域振興の起爆剤にしなくてはならない◆国ではなく自治体が前に出れば、中国も文句は言いづらい。八重山が自ら、尖閣の活用を積極的に論議するべきだ。